久留米大学医学部医学科は昭和３年の創立以来、医師として数多くの人材を輩出し、医学、医療を通して社会に多大なる貢献をしてきた歴史ある伝統校です。

　一方、昨今の医療を取り巻く環境や医療への要求は厳しさを増しています。とりわけ、医師へは人の命や尊厳にかかわるという職務責任の重さゆえに、高度な知識や技術だけでなく高い倫理性、人間性が求められています。また、現在の医療形態の主流であるチーム医療にあってはリーダーシップや協調性といった社会性が医師の資質として必須となっています。

　このような人としてもバランスのとれた良質の医師を育成するためには大学関係者だけでなく、それまで学生を育んできた保護者にもその教育に関心をもち、支援していく役割があると思います。そしてこのことは公共性が高い医師の仕事を考慮すると、わが子を医師にするという個人的な問題にとどまらず、教育支援を通して社会へ貢献することに他ならないと考えています。

　その任を果たすべく、本会は大学関係者との定期的な会合をとおして、連携をはかり教育施設、研究指導費、学生、教職員の福利厚生等に積極的な助成を行っていく所存です。

　つきましては保護者の皆様方に本会の設立趣意をご理解頂き、学生の教育、研究に大いに関心を持っていただくとともに、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。　

久留米大学医学部医学科保護者会
会長　林田良三